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Yamato String Quartet
ベートーベン晩年の苦悩と狂気に挑む

カルチャー | 神奈川新聞 | 2020年8月26日(水) 15:06

12日の公演でも、魂を込めた演奏を披露した4人=神奈川県立音楽堂(写真は提供)
12日の公演でも、魂を込めた演奏を披露した4人=神奈川県立音楽堂(写真は提供)

 石田泰尚・執行恒宏(バイオリン)、榎戸崇浩(ビオラ)、阪田宏彰(チェロ)の4人からなるYAMATO String Quartet(ヤマトストリングカルテット)がこの夏、ベートーベンの中・後期弦楽四重奏曲全曲演奏会に挑んでいる。全4回で、各回ごとの演奏時間も1時間半から2時間弱に及ぶ濃厚なプログラムだ。

 弦楽四重奏の可能性を広げようと、近年はタンゴやロックを中心に取り組んできた4人。「激動の人生と哲学を音楽に注ぎ込んだベートーベンはロックだ」という信念の下、迫力のある演奏を繰り広げている。

 4、5、6、9月に分散開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で日程を変更。さらに満席で開催できないことから、それぞれの回で昼夜2公演を設定し、1~3回までが8月中に県立音楽堂(横浜市西区)で開催された。

 20日の公演では弦楽四重奏曲第13番、大フーガ、第15番を演奏。卓越した技術と驚異的な集中力で、晩年のベートーベンの苦悩と狂気を鮮烈に表現した。

 最終公演は同音楽堂で9月6日に予定されており、ベートーベンの弦楽四重奏曲第14番、第16番の他、シューベルトの弦楽五重奏曲を披露する。フィナーレに向け、リーダーの阪田は「この公演はネガティブな面にも光を当て、人間・ベートーベンの業に迫る試み。彼の遺志を継ぐシューベルトを含め、人間ドラマに共感してもらえるよう全力を尽くしたい」と意気込む。また「ベートーベンの偉大な作品群に取り組み、自分の財産にできるのは幸せ」と語る石田は「時間的にも体力的にも限界を超える公演。ぜひ会場で熱気を感じてほしい」と来場を呼び掛けている。

 チケットは夜公演のみ販売。午後7時開演。全席指定4千円など。問い合わせは神奈川芸術協会、電話045(453)5080。

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