大和市は1日、大和駅東側に完成した市文化創造拠点「シリウス」(同市大和南1丁目)を報道陣に公開した。既存の図書館と生涯学習センターを集約し、芸術文化ホールと子ども向けの遊具を備えた「屋内こども広場」を新設。この4施設からなる市内最大の文化複合施設だ。3日の文化の日に開館する。
地上6階、地下1階建てで、延べ床面積は2万2900平方メートル。再開発ビル「YAMATO文化森」内に整備された。総事業費は213億円で、年間150万人の利用を見込む。
図書館(1~5階)は旧館機能を全て移転し、38万冊を所蔵する。市が目指す「健康都市」にまつわる図書1万冊を4階に集め、体調測定もできる「健康コーナー」を設けた。3階に子ども用図書館、5階にレファレンスカウンターが入る。
生涯学習センター(2、3、6階)も旧本館機能が移転し、各階に市民交流ラウンジ、スタジオ、会議室を配置した。
芸術文化ホール(1階)は、トップアーティストも招聘(しょうへい)できる高い音響性能を備えたメインホール(1007席)と、サブホール(272席)からなる。
屋内こども広場(3階)は、親子で利用できるさまざまな遊具を用意。保育室や授乳室も完備する。
6社の共同事業体である指定管理者「やまとみらい」が運営し、市の5担当課と市観光協会が入る。
最も輝く1等星から愛称を取り、市民に末永く愛される施設を目指す。市は「4施設それぞれの個性を融合させ、文化芸術の創造力を育む拠点としたい」と期待する。
開館を記念し、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の公演(3日)、市内に住むイラストレーター及川正道さんの作品展(3日から)、作家堺屋太一さんの講演(4日)などが予定されている。