夜中に遊んでいる子に「おばけになってとんでいけ」と脅かすユーモラスな絵本「ねないこだれだ」。逗子市在住の絵本作家せなけいこ(87)の代表作の一つで、世代を超えて親しまれてきた。同絵本の誕生50周年を記念し、「めがねうさぎ」や「おばけのてんぷら」といった人気絵本の原画約300点が並ぶ。
せなは、子どもの頃から大事にしていた絵本の作者で童画家の武井武雄に19歳で弟子入り。1969年に「いやだいやだの絵本」4冊シリーズで絵本作家としてデビューし、おばけやウサギなどをモチーフにした、シンプルで温かみのある貼り絵の手法による絵本を生み出してきた。絵本作家となる前に手掛けた幻灯や紙芝居の仕事もひもとき、創作の全貌を紹介している。
※9月1日まで。第1月曜日休館。千円。問い合わせは☎046(845)1211。