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劇団態変 来年、KAATで新作 障害者のエキストラ募集

文化・科学 | 神奈川新聞 | 2019年12月25日(水) 14:17

舞台「箱庭弁当」(撮影・bozzo)
舞台「箱庭弁当」(撮影・bozzo)

 障害者の身体表現を追求する「劇団態変(たいへん)」(大阪市)が来年2月9~11日、KAAT神奈川芸術劇場(横浜市中区)で新作舞台「箱庭弁当」(金満里(キムマンリ)作・演出)を上演する。世代を問わず楽しめる本格ファンタジー。本番に向けて、共に舞台に立つ障害者のエキストラを募っている。

 横浜で開催される「国際舞台芸術ミーティングin横浜2020」(2月8~16日)の一環。

 今年6月に初演した本作は、劇団の新境地として注目された意欲作。エビフライや卵焼きなど定番のおかずが登場し、囲われた世界を象徴する「箱庭」や「弁当」から発する幻想の旅を描く。「抽象的で難しいといわれる態変の身体表現だが、今回は子どもも楽しめる分かりやすい作品」と担当者は話す。

 態変の身体表現の醍醐味(だいごみ)の一つに「その人にしかない身体から繰り出す身体表現」があるという。より重層的な「誰も見たことのない表現」を創ろうと、エキストラを募集している。

 対象は表現に意欲のある身体障害者で、劇団が用意するレオタードを着用して舞台に上がれる人。床面で「這(は)う」「転がる」といった動きや、舞台上の約8メートルを自力移動できるのが条件。年齢制限はなく、未経験者も歓迎する。

 来年1月11日にKAATでオーディションを実施。車いすや補装具を外し、床に降りてその人の身体ができる動きを見せる。

 「日頃マイナスで見られることの多い障害の身体の価値を新たに発見する機会となる」と劇団。「私たちの身体に潜む、爆発する独特なエネルギーは芸術の種。それを大きく花咲かせませんか」と参加を呼び掛けている。

 本作のチケットは3500円ほか。オーディションは午後1時から1時間ほどを予定。参加無料。1月10日締め切り。申し込み・問い合わせは劇団態変☎06(6320)0344。

 
 

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