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もっと知りたい!横浜農業 市民が自然と農業に親しめる「舞岡ふるさと村」
豊かな恵みを育む農業

神奈川新聞 | 2013年3月21日(木) 00:00

農地や山林を保全


のどかな田園風景が広がる、舞岡ふるさと村。四季折々、さまざまな表情を見せる
のどかな田園風景が広がる、舞岡ふるさと村。四季折々、さまざまな表情を見せる


 横浜市営地下鉄・舞岡駅を降りると、目の前にはどこか懐かしい、田園風景が広がります。一帯は「舞岡ふるさと村」(横浜市戸塚区舞岡町)として、1990年に市に指定されました。農地や山林の保全、農業振興を目的に、面積は約103ヘクタールに及びます。


舞岡ふるさと村には、イチゴを栽培するハウスも
舞岡ふるさと村には、イチゴを栽培するハウスも


 55戸の農家がさまざまな農産物を生産しており、村の一角にある直売所「舞岡や」に並びます。新鮮な地場野菜を求め、開店の7時半になると、買い物客が行列を作ることもあるそうです。「お客さんに『地のものは、味が違うね』と言ってもらえるとうれしいです。これからの季節は根ミツバ、タケノコなどの春野菜やトマトも並びますよ」と店長の金子和美さん。


小川には水車も。隣接するあずまやで一休み
小川には水車も。隣接するあずまやで一休み

体験通し農業への理解を


村内の総合案内所となっている「虹の家」
村内の総合案内所となっている「虹の家」


 農業の大切さを市民に知ってもらおうと、さまざまな農業体験ができるのも舞岡ふるさと村の良さ。総合案内所の「虹の家」では、村内の農業体験やイベント情報を提供しています。4月上旬から下旬にかけて体験できるのがタケノコ掘り(有料、要予約)。「今年は気温が低く、例年よりタケノコの成長は遅れ気味。しかし暖かくなると、一気に育ってきますよ」とタケノコ生産農家の関正 さん。毎年、大勢の家族連れでにぎわいます。


4月上旬から下旬にかけて、タケノコ掘りも体験できる(問い合わせ・虹の家 045-826-0700)
4月上旬から下旬にかけて、タケノコ掘りも体験できる(問い合わせ・虹の家 045-826-0700)


 農作物を生産するだけでなく、豊かな自然や美しい景観を守る農業―。舞岡ふるさと村は、農業が持つさまざまな役割を市民に伝える場になっています。「これからも里山の良さを受け継いでいきたいですね」と舞岡ふるさと村推進協議会会長の金子光一さんは話しています。


地元の採れたて野菜が並ぶ「舞岡や」
地元の採れたて野菜が並ぶ「舞岡や」

「舞岡や」の店内で話をする、金子光一さん、金子和美さん、関正二さん(左から)
「舞岡や」の店内で話をする、金子光一さん、金子和美さん、関正二さん(左から)

横浜農業の持つ多面的機能 横浜市内の農地面積は3165haで、市町村別では県内トップです。農地は、農産物を生産するだけでなく、都市化が進む中人々の心を和ませる場になっています。自然環境の保全や景観形成にもつながります。また水田や畑は保水機能があり、洪水や土砂の流出を防ぐのに役立つほか、災害時の防災空間としての機能もあり、重要な役割を担っています。 (データは2011年度横浜市環境創造局農政関係事業概要など)




企画・制作:神奈川新聞社クロスメディア営業局

 
 

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