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【K-Person】藤井フミヤさん
ベスト盤はファン投票で 愛を歌い秋にはツアーも

K-Person 神奈川新聞  2018年07月29日 09:39

藤井フミヤさん
藤井フミヤさん

藤井フミヤさん

 今年、デビュー35周年、ソロデビュー25周年と、アニバーサリーイヤーが二つ重なる特別な年を迎えた。もうすぐ還暦。「この年齢になると、お祭りは多い方がいいからね」と、精力的に音楽活動を展開する。

 1983年、チェッカーズのボーカルとしてデビュー。数々のヒット曲を生み出し、時代の頂点を経験した。93年、ソロ活動をスタート。作詞・作曲した「TRUE LOVE」が大ヒットし、時代を超えて歌声が愛され続けている。


ベストアルバムのジャケット
ベストアルバムのジャケット

 「歌っていうのは、いろんな芸術がある中で、愛だけを表現する特別なもの」。小説や絵画などでは、暴力的なシーンも芸術表現に含まれる場合がある。「猟奇的殺人の曲を歌っても誰も聴かないでしょ。殺伐とした世の中でいろんな意味でも、リスナーの逃げ場になっているのが愛を表現する歌の世界だと思っています」

 90年代は、ヒットを意識して曲を書くこともあった。「今は、作り手としては自由」と肩の力を抜き、自然体で音楽と向き合う。「通信技術が発達して、他人とつながりやすいはずなのに、妙に孤独を感じることが多くなった。ただ会いたいとか、好きっていう感情を表現しても伝わらない。そこに哲学とか、ヒューマニズムのエッセンスも求められている時代だと思う」と現代を見つめる。

 今回のアニバーサリーイヤーでは、ベストアルバム「FUMIYA FUJII ANNIVERSARY BEST “25/35”」を発表。90年代の「TRUE LOVE」から2016年の最新アルバム「大人ロック」まで、ソロデビュー後三つのレーベルからリリースした全277曲の中から、5千人以上のファンが投票した上位100曲を収録した金字塔だ。

 栄えある1位に選ばれたのは、1997年のアルバム「PURE RED」に収録された「ALIVE」。ライブで人気の曲で、夢に破れた旅人を励ます歌だ。「やっぱりこれか! と思った」と笑顔を見せ、「それぞれの生活があって頑張って生きているからこそ、背中を押す応援歌ってみんなが求めているよね」とリスナーに寄り添う。

 9月から全国35カ所を回るツアーもスタートする。「人前で歌って聴いてもらうのが歌手の仕事だからこそ、ライブ活動はずっと大切に続けたいね」

ふじい・ふみや 歌手。1962年生まれ、福岡県出身。チェッカーズのボーカルとして、83年にデビュー。数多くのヒット曲を送り出す。チェッカーズ解散後の93年、フジテレビドラマ「あすなろ白書」の主題歌「TRUE LOVE」でソロデビュー。以降、「タイムマシーン」、「Another Orion」などヒット曲を多数発表。全国ツアーを9月から開催。県内は、11月18日に県民ホール(横浜市中区)。チケットは8月25日発売。問い合わせはホットスタッフ・プロモーション電話03(5720)9999。

記者の一言
 最近は、クラシック音楽がお気に入り。ライブでもオーケストラをバックにしっとりと歌い上げる。その他にも、山に登ったり、器や花瓶に季節の花々を飾ったりするなど、自然との触れ合いも大切にしている。

 今までに書いた曲は約300曲。「ほとんどフィクションだけれど、創作が嫌になることはないね」とフミヤさん。「逆に、新しいものを作る喜びがある」と目を輝かせる。アートや自然、いろいろなことにアンテナを張り、自分らしく年を重ねて音楽とともに生きる姿がかっこよかった。


藤井フミヤさん
藤井フミヤさん

藤井フミヤさん
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