希少動物のインドライオンや、ホッキョクグマなどにふんした奏者が演奏する、よこはま動物園ズーラシア(横浜市旭区)のマスコットキャラクター「ズーラシアンブラス」は4日、コンサートを無料配信する。結成20年記念の祝祭公演を埼玉県内で予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止で中止となったためで、“動物”たちの競演を自宅で楽しんでもらう趣向だ。
ズーラシアンブラスは、開園1年目の2000年4月に誕生した金管五重奏の楽団で、メンバーは園内で飼育する動物の着ぐるみ姿。「森のくまさん」など子どもになじみ深い曲をレパートリーとするなど家族で楽しめると全国区の人気を誇り、アルバムも手掛ける。
中止した4日の公演では、仮装した動物姿で演奏し、最新アルバム「ブラス・アドベンチャー」に収録した同名曲を世界初演する予定だった。中止の発表直後から「残念」という声が多く寄せられ、無観客でのコンサートを発案。午後3時から2時間ほど、60人の奏者が合奏する。
広報の宮川みさきさんは「20周年の公演を“動物”たちも楽しみに準備してきたので、配信という形でかなってよかった。親子で楽しんでほしい」と話している。
配信は、動画サイト「YouTube」内のズーラシアンブラスチャンネル。