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現地法人幹部の報告
封鎖都市(中)操業中止 長引く供給網の途絶

経済 神奈川新聞  2020年03月27日 05:00

協和合金の中国現地法人
協和合金の中国現地法人

 中国の旧正月に当たる春節が始まった1月23日に止まった工場は、いまもフル生産には戻っていない。

封鎖都市(上)不眠不休 募る焦燥 混迷の脱出

 「一体、今後どうなるのか。めどは立っていない」。自動車部品メーカー「協和合金」(横浜市金沢区)の中国現地法人(湖北省武漢市)を率いる小嶋広人(59)は、日本への帰国から丸2カ月が経(た)とうとしている今も中国へ戻ることができていない。

 協和合金は、自動車の変速機の中に使われている「シンクロナイザーリング」という部品を製造する世界シェア屈指の部品メーカーとして知られる。このリングはマニュアル車に使われている部品で、ギアの入れ替えをスムーズにできるようにしている基幹部品の一つだ。1台の車に変速段数分の部品が必要であるため、6~7個が使われているという。

 中国のほか、欧州、インド、インドネシアにも子会社や現地企業との合弁会社を擁する協和合金は、数多くのメーカーに部品を納めている。

 日産自動車やその部品メーカーのほか、スバルやマツダ、スズキ、トヨタ系列の部品メーカーに加え、UDトラックスやいすゞ自動車、三菱ふそうトラック・バスなどの商用車へも納品している。

 武漢市の現地法人で生産した部品は、大半が中国国内の完成車メーカーで使われている。

■ ■ ■

 車には約3万個の部品が使われている。それぞれの部品は完成車メーカーから、個別に下請けに発注され、さらに細かい部品生産が二次下請け、三次下請けへと出されていく。素材の供給まで含めればその下請け構造は4重、5重と多層的に築き上げられている。

 この「サプライチェーン」(供給網)が、新型コロナウイルスの感染拡大と、武漢市を含む中国国内の複数の商都が封鎖されたことで途絶した。

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