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日本将棋連盟指導棋士五段、本紙将棋担当記者
将棋のはなし(150)マエストロに親近感

カルチャー 神奈川新聞  2020年03月26日 20:02


【2020年3月22日紙面掲載】

 先週、当欄の頭上に鎮座する「マエストロの音楽手帳」を読んで、筆者の川瀬賢太郎さんに親近感が湧いた。

 3月のコンサートが全て中止になり、自分の指揮した過去の演奏を聴いてみたという。これは勇気のいる作業だそうで、いつもは自分に対して嫌悪感しか生まれない。でも今回不思議だったのは、その日の緊張感、奏者の表情などが鮮明にフラッシュバックした事-。

 「コンサート」を「将棋」に置き換えれば、昔指した将棋を並べる私の心境そのものである。今日も奨励会時代の棋譜を並べたが、将来の名人や竜王に勝った将棋もあるし、なかなかいい。これ原稿にならないかな?

 と思ったらちょうど、将棋欄で「回顧奨励会」をやる告知をしたばかりだった。初回は4月1日から。苦情が殺到したら即刻中止し、エープリルフールの冗談にしてしまおうという算段である。

 川瀬さんの原稿で気になって仕方なかったのが「(コンサート)5本分の収入がなくなるのは正直キツイ」の一文。知らない業界の金銭事情は興味深いものである。1本いくらくらいなのか、知りたくてたまらない。

 将棋界のお金に関しても、読者が食いついてくれるネタなのは間違いないだろう。裏話はいくらでもあるが、さすがに生々しいことは書けないな。いろいろな人に怒られそうだし、まだしばらくはこの世界で生きていくつもりだし。

 いつか書ける時がきたら…。こないだろうな。


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