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「お金もらえばIRに良い記事」 市議発言、修正せず

政治行政 神奈川新聞  2020年03月25日 22:38

横浜市役所
横浜市役所

 19日に開かれた横浜市会第1回定例会の予算特別委員会で、自民党・無所属の会所属の渋谷健氏(同市南区選出)が、神奈川新聞に掲載されたカジノを含む統合型リゾート施設(IR)に関する全面広告を取り上げ、「神奈川新聞はお金をもらえばIRに良い記事を書く」などと発言した。一部議員が「報道機関への圧力だ」と撤回を求めたが、渋谷氏は応じなかった。議事録での扱いを一任された正副委員長は発言を修正しないことを決めた。

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 渋谷氏が取り上げたのは、13日に神奈川新聞に掲載された計4ページの全面広告。「横浜統合型リゾート(IR)を考える」とのタイトルで、1月に横浜・みなとみらい21地区で開かれた「統合型リゾート産業展」の出展企業や、「横浜は第二の開国を」と強調した大学教授の特別講演を紹介した。

 予算委で、渋谷氏は広告を手に「神奈川新聞がIRを応援してくれた。これ、よく見ると有料の広告記事です。普段、批判的な神奈川新聞もお金をもらえば良い記事を書いてくれる」と発言。「今後は、お金を取らない記事でも平等、公平に書いてもらえれば」などと述べた。

 これに対し、井上桜氏(無所属)が「露骨な報道機関への圧力。報道の自由に政治的に介入する発言だ」と指摘。撤回を求めたが、渋谷氏は応じなかった。傍聴席からやじが飛ぶなどし、予算委が開かれた議場は一時、騒然とした。

 委員長の渡辺忠則氏(自民)が議事録での取り扱いを正副委員長に一任するよう提案し、賛成多数で可決。直後に荒木由美子氏(共産党)が、委員長が預かり、改めて理事会を開いて協議するよう求めたが、否決された。

 関係者によると、正副委員長は定例会最終日の24日に協議し、発言の修正には至らないと判断したという。

 神奈川新聞社の岡部伸康統合編集局長は「弊社はIRに関しこれまで公正な報道を続けており、渋谷市議の発言は事実と異なる。市民に誤解を与えかねず、誠に遺憾。今後も横浜市の将来にとって何が最善かを問う報道を続けていく」としている。


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