100年に1度咲くなどといわれる竹の花が、横須賀市根岸町に住む西澤勝さん(71)の自宅の庭で昨年に続いて咲いた。同市自然・人文博物館(同市深田台)の山本薫学芸員は「連続して咲くのは、あまり例がないのでは」と話している。
西澤さんの竹は、タケ亜科トウチク属のトウチクとみられ、約15年前から鉢植えのまま庭に植えられていた。昨年4月中旬に初めて咲いたという。竹の花の開花周期は長く、数十年とも100年ともいわれ、開花後、竹は枯れるという。西澤さんの竹も、その後枯れてしまった。
しかし1カ月ほど前に新たな葉や茎が、枯れた竹の間の地面から出ていることに気付き、今月中旬に花も確認したという。
山本学芸員は「同じ株から咲くのは聞いたことがない。根の部分で、実は株が分かれている可能性もある。この暖かい気候で発芽のスイッチが入るなど複合的な要因が考えられる」と推測している。
西澤さんは「驚いている。2年続けてとは、どう説明できるのだろうか」と話している。