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厚木男児揺さぶり、父親に懲役5年求刑 弁護側は無罪主張

社会 | 神奈川新聞 | 2020年3月18日(水) 22:10

 厚木市内のアパートで生後1カ月の男児が揺さぶられて頭部に重傷を負い半年後に死亡した事件で、傷害罪に問われた父親の被告(27)の論告求刑公判が18日、横浜地裁小田原支部(西野牧子裁判官)であり、検察側は懲役5年を求刑して結審した。判決は4月21日に言い渡される。

 公判は、揺さぶり行為そのものに争いはなく、揺さぶりの程度や男児の急性硬膜下血腫などとの因果関係が争点。検察側は論告で、男児にみられる重度の外傷は日常的には起こり得ないと指摘。揺さぶりについて「首の据わっていない乳児に重篤な外傷を負わせる行為だと認識していたはず」とし、被告には「未必の故意」があったとした。

 弁護側は「外傷の原因は寝ていた際に被告の肘が男児の頭に当たったため」とし、改めて無罪を主張。被告も「激しく揺さぶっておらず、男児が呼吸をしていなかったので起こそうとしただけ」と述べた。

 起訴状などによると、被告は2016年12月17日ごろ、自宅で長男に激しく揺さぶるなどの暴行を加え、脳機能障害を伴う硬膜下血腫やくも膜下出血などのけがを負わせた、とされる。長男は脳が萎縮するなど重篤な状態に陥った。一時退院したが、半年後に死亡した。


横浜地裁小田原支部
横浜地裁小田原支部
 
 

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