秦野市は2020年度、昨秋の台風19号などを教訓に、災害復旧と防災対策に重点的に取り組む。被害を受けた幹線道路の市道18号や特産の茶畑を復旧。市民への給水体制を強化するためにタンクを新設するほか、県の土砂災害特別警戒区域指定に合わせて防災マップの内容も見直す。
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台風19号は、過去の風水害で最多の311件の被害を市内にもたらした。市は災害復旧費として19年度一般会計補正予算に1億9300万円、防災・減災の新たな事業費として20年度一般会計当初予算案に1億5700万円をそれぞれ計上した。
国道246号方面と堀川交差点を結ぶ同市三廻部の市道18号は、路盤の土砂が陥没して路面に直径30センチの穴が開いたほか、流れ落ちた土砂で約10メートル下の水路が押しつぶされた。台風通過後の昨年10月14日から通行止めになっている。