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こども園の壁画、想像かき立て 三浦学苑高美術部 

話題 | 神奈川新聞 | 2020年2月26日(水) 05:00

長岡こども園の外壁に掛けられた絵の前に立つ三浦学苑高美術部の部員らと同園の園児ら=横須賀市長沢の長岡こども園
長岡こども園の外壁に掛けられた絵の前に立つ三浦学苑高美術部の部員らと同園の園児ら=横須賀市長沢の長岡こども園

 三浦学苑高(横須賀市衣笠栄町)美術部が認定こども園「長岡こども園」(同市長沢)の外壁に掛ける絵を描いた。部員16人が1枚ずつ描いた絵は、「音楽」をテーマにした物語の順番に並べられ、園児たちは想像を膨らませて楽しんでいる。

 昨年6月に同園から外壁のデザインの依頼を受けた同校美術部の部員16人が、同園を訪れて園児らと交流を深めながら作品をイメージしていったという。

 園から依頼されたテーマは「こどもたちと音楽が響き合う物語」。16人で話し合って考えたのは、男の子と女の子が逃げ出してしまった音符を次々に見つけ、最後に音符は妖精の魔法によって動物に変化する―というストーリーだ。物語に沿って16人がそれぞれの担当する場面の絵を描き、完成までに約3カ月を費やしたという。


部長の三浦さんが描いた絵。ちょうど一つ目の音符を見つけた場面
部長の三浦さんが描いた絵。ちょうど一つ目の音符を見つけた場面

 高木麻里園長の「子どもの最年長である高校生に描いてもらおうと考えた。これを機に新たなつながりが生まれれば」という思いに応えた美術部部長の三浦彩夏さん(17)=2年=は「学校以外で絵を見てもらう機会は少なく、普段やらないことなので楽しかった」と振り返る。元部長の小菅貫太さん(17)=3年=も「こども園との関わりはあまりなかったので、貴重な経験になった」と話した。

 園児たちは「(絵の)女の子がかわいい」などと喜んでいる。高木園長は「兄弟が少なくなる中、小さい子どもと関わることは重要。活動を通して小さな子たちをいとおしく思えるようになったのではないか。園児には絵を見て自由に物語を想像してほしい」と願いを込めた。

 
 

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