1. ホーム
  2. 時代の正体
  3. 山城さんに聞く【6】 命を削る反基地運動

時代の正体 沖縄考
山城さんに聞く【6】 命を削る反基地運動

時代の正体 神奈川新聞  2020年02月22日 09:30

大病を患いながらも反基地運動の先頭に立つ山城さん=那覇市
大病を患いながらも反基地運動の先頭に立つ山城さん=那覇市

 海岸線を右手に、北へ北へとひたすらにハンドルを握る。那覇市から車で3時間弱、沖縄本島北部の東村。高江地区は150人ほどが暮らす小さな集落だ。

 私が初めて訪れたのは2003年の春だった。人里離れた集落にバスが開通した。朝靄(もや)の中、ヘッドライトを灯(とも)した始発バスが近づいてくる。区長は「陸の孤島から解放された。夜が開けた」と涙した。

 やんばるの森に抱かれ、周囲には亜熱帯の原生林が広がる。心穏やかな人々の暮らしは国策に翻弄(ほんろう)されてきた。

 米軍基地の返還には交換条件がつきまとう。普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の返還に伴う辺野古新基地建設しかりだ。

 「奪われた土地を取り戻すために、新たに差し出す。この倒錯を甘受し、負担を地元に押し付け、日米関係を取り繕ってきたのがこの国の政府です」

 沖縄の平和運動のリーダー、山城博治さん(67)はおよそ主権国家とは言えぬ主体性なき対米従属を批判する。

この記事は有料会員限定です。

月額980円で有料記事読み放題/100円で24時間読み放題のコースも。詳しくはこちら


シェアする