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やまゆり園 事件考
意見陳述から(下)親が代われるのなら/消えない悔しさ

社会 神奈川新聞  2020年02月18日 10:00

事件から3年。津久井やまゆり園内に折り紙の花とともに、「ともにいきる」と書かれた色紙が飾られていた=2019年7月26日、相模原市緑区
事件から3年。津久井やまゆり園内に折り紙の花とともに、「ともにいきる」と書かれた色紙が飾られていた=2019年7月26日、相模原市緑区

甲S、男性43歳の母
被告が不幸つくった

 私の時間は2016年7月26日で止まったまま。息子が亡くなってから年賀状が書けません。「明けましておめでとうございます」が書けないのです。

 息子は車に乗るのが好きで、毎年家族みんなで高原へドライブに行っていた。旅先でとても喜び、飛びながら歩いていた息子。そんな息子の笑顔は本当にかわいくて、私や家族を幸せにしてくれました。

 息子は言葉こそ出ませんが、理解力はあったので周りの言うことを理解して行動することはできた。なのになぜ植松被告がこんなことをしたのか、分からないことばかり。そのことを知りたくて、私は毎回裁判所へ足を運んでいろいろな人が話す内容を聞きました。

 分かったのは、被告が、息子が誰なのか分からないのに刺してしまったということだけ。障害者だって1人の人間なのに勝手に思い込んで命を奪うなんて、ただただ悔しいです。被告人は障害者が不幸をつくると言っているが、不幸をつくったのは被告。息子を返してほしい。息子にもう一度会いたいです。

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