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相模原の病院で40代看護師感染 死亡女性と接触か

社会 | 神奈川新聞 | 2020年2月18日(火) 05:00

看護師が新型コロナウイルスに感染し、外来診療を休診した相模原中央病院=相模原市中央区富士見6丁目
看護師が新型コロナウイルスに感染し、外来診療を休診した相模原中央病院=相模原市中央区富士見6丁目

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、県と相模原市は17日、同市中央区の相模原中央病院に勤務する40代の女性看護師(同市在住)の感染が新たに確認されたと発表した。感染後に国内で初めて死亡した80代女性の看護を担当しており、同市は「院内で感染した可能性が限りなく高い」としている。

県内の80代女性死亡 新型コロナ関連で国内初

 県などによると、看護師は14日の勤務中に発熱などの体調不良を訴え退勤。市内の診療所を受診したものの軽快せず、別の医療機関を受診した。死亡した女性との濃厚接触者として15日にPCR検査を実施し、16日夜に感染が判明。平熱となったが、17日に市内の医療機関に入院した。

 死亡した女性は1~6日、相模原中央病院の4人部屋に入院。看護師は3日に同室を担当し、マスクを着用してトイレの介助や血圧チェックなどの業務に当たったとされる。

 県は死亡した女性が入通院で利用した医療機関3カ所などの接触者計61人について疫学調査を進めている。17日時点で医療従事者43人にPCR検査を実施し、女性看護師以外は全員陰性だった。同看護師は通勤で公共交通機関を利用しておらず、市は看護師の家族4人に外出を控えるよう要請している。

 一方、県は80代女性の死因について、診断した医師の見解として「新型コロナウイルスによる肺炎が直接の死因」と説明した。

 同病院は17日、ホームページや出入り口の張り紙で職員の感染について公表。安全が確認されるまでの間、外来を休診し入院患者への面会も中止するとした。

 張り紙を目にした同市中央区の男性会社員(51)は「非常に怖い。マスク着用に手洗い、うがいを励行して予防したい」。母親の付き添いで来院した女性会社員(40)=同区=は「まさかこんな身近な病院で起きるとは。感染者がこれから増えるのだろうか」と懸念を示した。

 相模原市の本村賢太郎市長は「人権に配慮しながら正確な情報を発信するよう努める」とコメント。県健康医療局の幹部職員は「感染者への偏見を持たず、正しい知識と情報を得て身を守ることが重要」と冷静な対応を求めている。

 
 

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