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【ミュージアム・ナビ】平塚市美術館
冬の所蔵品展-パフォーマンスする絵画

文化・科学 | 神奈川新聞 | 2020年2月17日(月) 16:19

石井礼子の作品が並ぶ一角=平塚市美術館
石井礼子の作品が並ぶ一角=平塚市美術館

 人間の身体の動きや身体による表現をテーマに約50点を展示している。

 昨年11月に45歳で亡くなった藤沢市出身の洋画家、石井礼子の「私の周囲」と題したシリーズ21点が並ぶ一角は圧巻。つまようじや割り箸を削って和紙に墨で描かれており、自宅のリビングやキッチンを俯瞰(ふかん)し、電化製品や食品、チラシ、人間、猫とあらゆるものを描き込む。

 日記を描くように少しずつ描いたという緻密でユーモアあふれる画面は、他人の生活をのぞき込んでいるようだ。新収蔵品として、アクリル樹脂を流した升の中で生き生きした表情を見せる金魚を生み出した深堀隆介の作品も並ぶ。

 ※24日まで。17日休館。一般200円ほか。JR平塚駅からバスで美術館入口下車徒歩1分。問い合わせは同館☎0463(35)2111。

 
 

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