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GW名物「泳げ鯉のぼり相模原」 資金・人員不足で断念

社会 神奈川新聞  2020年02月13日 05:00

約千匹のこいのぼりが泳ぐ昨年の「泳げ鯉のぼり相模川」=相模原市中央区水郷田名
約千匹のこいのぼりが泳ぐ昨年の「泳げ鯉のぼり相模川」=相模原市中央区水郷田名

 相模原市中央区の相模川河川敷で、千匹以上のこいのぼりが群泳するイベント「泳げ鯉(こい)のぼり相模川」が終了することが12日、分かった。掲揚するための器具を更新する費用や、イベントを支えるボランティアが集まらないことが理由。市内で最も集客力のあった、ゴールデンウイークの風物詩が姿を消す。

 主催する実行委員会が同日、市を通じて発表した。

 イベントは1988年、子どもたちの健やかな成長を願い、同区水郷田名で始まった。例年4月末から5月上旬のゴールデンウイーク期間中に、相模川の上にこいのぼりを掲揚。昨年は7日間で約46万6千人が来場した。

 実行委の永保固紀会長兼委員長(76)によると、こいのぼりを等間隔で掲揚するための樹脂製の器具が老朽化。更新には最低でも数百万円かかるが、資金集めにめどが立たなかった。また委員の高齢化が進む一方、新たな担い手が集まりにくくもなっている。

 中止自体は2年ほど前から議論されてきたが、昨秋の台風19号で川が増水して河川敷に大きな石が残り、復旧作業が必要なことも追い打ちを掛けた。今月8日の会合で終了を決めた。

 イベントは幼稚園の園長でもある永保さんが生みの親。子どもたちを日本の伝統行事で喜ばせたいと思い付いた。600~700万円ほどの運営費をかけ、永保さんの思いに賛同した延べ約300人の地域住民らが支えてきた。32回続いたイベントについて、永保さんは「未来を担う子どもが元気に明るく育ってほしいと願い、続けてきた」とし、「多くの人に長く親しまれてきたが、終了することになって残念だ」と声を落とした。


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