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時代の正体 沖縄考
山城さんに聞く【2】 県民投票 民主主義を取り戻す

時代の正体 神奈川新聞  2020年02月12日 11:00

 前日の豪雨がうそのように晴れ渡っていた。アスファルトの照り返しがまぶしい。シャツの袖をまくり上げると海風が心地よく、暑さが幾分和らいだ。


県民投票翌日も土砂投入は続き、多くの人々が抗議した=2019年2月25日、沖縄県名護市
県民投票翌日も土砂投入は続き、多くの人々が抗議した=2019年2月25日、沖縄県名護市

 2019年2月25日、沖縄本島北部の名護市辺野古。米軍キャンプ・シュワブのゲート前には、沖縄の平和運動のリーダー、山城博治さん(67)の姿があった。

 辺野古新基地建設を巡る埋め立ての賛否を問う県民投票は、「反対」が投票総数の7割を超え、「賛成」「どちらでもない」を大きく上回った。一夜明け、愁眉を開いたのではと思い込んでいたが、私は思慮を欠いていた。沖縄が置かれている実情の深刻さを理解できていなかった。

 山城さんに高揚感はなく、むしろ眉間に深いしわを刻んでいた。視線の先には土砂を積んだダンプカーが列をなし、次々とゲート内に吸い込まれていく。機動隊員に排除されながらも抗議を続ける仲間たちの声が響く。安倍政権は土砂の投入を続け、翠玉(すいぎょく)色に輝く海を赤茶色に染めていた。

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