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待機の乗客乗員へ「横浜港は応援します」 大さん橋に市民

社会 | 神奈川新聞 | 2020年2月11日(火) 11:42

ダイヤモンド・プリンセスに向けて声援を送る女性=10日、横浜港大さん橋国際客船ターミナル
ダイヤモンド・プリンセスに向けて声援を送る女性=10日、横浜港大さん橋国際客船ターミナル

 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が停泊している横浜港では、新型コロナウイルスの集団感染に伴い、船内待機を余儀なくされている3千人以上の乗客乗員を励ます動きが広がっている。

 横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区)では、2・8キロ離れた大黒ふ頭(同市鶴見区)に着岸中の同船に声援を送ったり、手を振ったりする市民らが増え始めた。

 横浜ベイブリッジ越しに見える船を撮影していた藤沢市の重森剛さん(36)は「想像以上に大きな船で驚いた。多くの国籍の方が乗船しており、できる限りの支援が行き届いてほしい」と祈るように話した。

 港内を周航する観光船は「横浜港は皆様(みなさま)を応援しています!」「YOKOHAMA STAND BY YOU!」と日本語と英語で記した横断幕を船体に掲げる準備に取り掛かった。

 横浜港振興協会などは11日から乗客の下船までの間、神奈川新聞を毎日千部、船内に無料で届ける。同協会は「乗客から情報が不足しているとの声が届いた。地元の情報を届けることで不安を少しでも解消していただければ」と話す。


大黒ふ頭に着岸している「ダイヤモンド・プリンセス」=10日午前9時20分ごろ、横浜港
大黒ふ頭に着岸している「ダイヤモンド・プリンセス」=10日午前9時20分ごろ、横浜港

 県は10日、船内の陽性患者搬送などに対応するため対策本部を立ち上げた。

 厚生労働省、国土交通省、防衛省、横浜市、県災害派遣医療チーム(神奈川DMAT)などの関係機関と情報共有し、搬送や医療機関との調整などを迅速に行う。本部長を務める黒岩祐治知事は「力を合わせてしっかりやっていきたい」と述べた。

 一方、横浜市は専用のコールセンターを開設した。市健康福祉局によると、1月16日~2月9日までに計1106件の相談が寄せられ、多い時で1日約100~130件に達する。

 コールセンター=電話045(550)5530=では、感染症の特徴や予防方法、有症時の対応など全般的な相談に対応。中国湖北省からの帰国者や、濃厚接触者らを対象にした相談センター=電話045(664)7761=も設置した。開設時間はいずれも午前9時~午後9時(土・日曜、祝日も含む)。


ダイヤモンド・プリンセスを優しく照らす月=10日午後7時15分ごろ、横浜港
ダイヤモンド・プリンセスを優しく照らす月=10日午後7時15分ごろ、横浜港
 
 

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