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日本将棋連盟指導棋士五段、本紙将棋担当記者
将棋のはなし(144)膨大な時間かけた力作

カルチャー 神奈川新聞  2020年02月10日 17:44


【2020年2月9日紙面掲載】

 プロ棋士・上野裕和六段(42)の著書「八枚落ちに学ぶ将棋の基本」(マイナビ出版、1694円)が先月発売された。

 「八枚落ち」は、上手(うわて)が玉と金2枚と歩だけのハンディ戦。将棋を始めたばかりの人、指導者、孫と遊びたい高齢者などにお薦めの新刊だ。

 上野六段は奨励会の2年先輩。昔はさんざん将棋を教わり、最近は仕事の愚痴を延々と聞いてくれるありがたい存在である。過去の著書「将棋・序盤完全ガイド」シリーズも好評を博した。

 本書の執筆にあたり、いろいろ意見を求められた。例えば、上手の奥の手を示して「この構えにはどの攻め方を教える?」なんて聞かれ「僕は優しいのでそんな意地悪な指し方しません」と答えた。うそではないが参考になるとは思えない。それでも熱心にメモを取りながら聞いてくれた。

 私は発売日に買って読んだ。書評なんて偉そうなことはできないが、膨大な時間をかけた力作であることは間違いない。

 その後、上野六段がサイン本を1冊くれたので、読者プレゼントにさせていただく。希望者は、はがきで〒231-8445(住所不要)、神奈川新聞社文化部まで。締め切りは2020年2月18日(必着)。

 上野先生のご厚意に感謝だ。ただ私だって、自腹で購入した1冊がなければ手元に残したはずである。誰のおかげで実現したプレゼントかよく考え、適当な係名をつけてご応募を。念のため、どこかに「将棋の本」と明記してください。


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