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師匠と夢の舞台へ 女流義太夫が地元・横須賀で公演へ

話題 | 神奈川新聞 | 2020年2月9日(日) 11:28

公演への思いを語る竹本さん(右)と鶴澤さん=横須賀市役所
公演への思いを語る竹本さん(右)と鶴澤さん=横須賀市役所

 横須賀市在住の女流義太夫で三味線弾きの鶴澤津賀花(つがはな)さん(47)と、師匠で人間国宝の竹本駒之助さん(84)の演奏会が3月7日、ヨコスカ・ベイサイド・ポケット(同市本町)で開かれる。鶴澤さんは「横須賀での公演が夢だった。一人でも多くの方に触れてほしい」と来場を呼び掛けている。

 義太夫節は浄瑠璃の流派の一つで、人形や役者を伴わず、太夫の語りと三味線のみで構成される。演じる「加賀見山(かがみやま)旧(こきょうの)錦絵(にしきえ) 長局(ながつぼね)の段」は、局に侮辱を受け自害した中老と、その侍女による局への仇(あだ)討ちを描いた演目で、主従の情愛が主軸の前半から、後半の自害や仇討ちへの変化が見どころ。また、主な登場人物は2人のため、比較的分かりやすい内容という。

 演奏会を主催する鶴澤さんは、1998年に竹本さんに弟子入りし、義太夫節の腕を磨いてきた。数年前から竹本さんが住む秦野市や竹本さんの出身地・淡路島(兵庫県)での演奏会で共演。自身が20年以上暮らしている地元・横須賀での公演が夢だったという。

 1月28日には師弟で上地克明横須賀市長を訪問し、公演への抱負を語った。竹本さんは女流義太夫の担い手が少なくなっている現状に触れ、「まず触れてもらい、関心を持ってもらう機会になれば」。鶴澤さんは、「緊張もあるが、同じくらい楽しみ。稽古の成果を発揮したい」と意欲を燃やしている。

 午後3時から。女流義太夫研究家・水野悠子さんの解説もある。一般5千円、学生2500円。未就学児は入場できない。チケット購入は、横須賀芸術劇場チケットセンター電話046(823)9999。

 
 

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