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還暦祝い〝スカジャン〟で ちゃんちゃんこから発想、開発

話題 | 神奈川新聞 | 2020年2月9日(日) 11:01

還暦を迎えた市議らに贈られた新商品「還ジャン」
還暦を迎えた市議らに贈られた新商品「還ジャン」

 横須賀発祥のジャンパー「スカジャン」を還暦祝いの贈り物にしようと新たな商品が開発された。横須賀市内のスカジャン専門店が、還暦でよく使われる赤いちゃんちゃんこから発想を得て企画。赤地のスカジャンに干支(えと)の刺繍(ししゅう)が施され、素材感にもこだわった。開発者は「横須賀のスカジャン文化を継承して、もっと発展させたい」と話している。

 スカジャンは戦後、横須賀に駐留の米軍人の土産品として人気で、横須賀の「ドブ板通り」が発祥といわれる。サテンの生地などに鷹(たか)や龍(りゅう)、虎などの和風の刺繍を入れるのが特徴だ。

 「還ジャン」と名付けられた新商品は、ドブ板通りでスカジャンを扱う「ミカサvol.2」(同市本町2丁目)の一本和良さん(57)と、スカジャン刺繍のデザインを描く「スカジャン絵師」横地広海知さん(38)が開発に当たった。

 これまでも店に還暦祝いのため、赤いスカジャンを求める客がいたことから企画をスタート。近年、刺繍職人の高齢化や減少で、技術が失われつつある現状に危機感を抱いていたこともあり、文化の継承という願いも込めた。メーカー探しやブランディングなどで横須賀商工会議所、湘南信用金庫なども連携した。

 還ジャンは、贈られる人の干支や名前の刺繍も入る。横地さんが1950年代の刺繍柄を参考に、デジタル機器を使って新たに干支のデザインを作り上げた。大人でも着られるよう生地の質感や、ビンテージ感が出るラベルを付けるなど工夫したという。裏は青地でリバーシブル。高級感あるギフトボックスも用意した。受注生産で価格は5万5千円(税込み)。

 1月30日には市内でお披露目イベントが開かれ、「初代還ジャンドレッサー」として還暦を迎えた大野忠之市議らに還ジャンが贈られた。一本さんは「今後は還暦という文化も含め、スカジャンの文化を世界にもっと発信していきたい」と意気込んでいる。注文はオンラインショップ(http://dobuita.stores.jp)、問い合わせは同店電話046(823)0312。

 
 

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