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三崎の下町描き100点 横浜の会社員寄贈「町おこしに」

話題 神奈川新聞  2020年02月06日 05:00

三浦市三崎の下町地区にある喫茶店の看板を描いた作品を手に持つ高田圭三さん
三浦市三崎の下町地区にある喫茶店の看板を描いた作品を手に持つ高田圭三さん

 三崎・下町地区を中心に三浦市内にある店や風景を2年前から描き続け、店主らに寄贈している男性会社員がいる。横浜市内から通い、撮影した写真をもとにボールペンや色鉛筆で創作。地域を描いた作品は約100点に上っており、「三浦市は『消滅可能性都市』といわれているがまだ頑張れる。絵を町おこしに役立てていけたら」と、さらなる作品づくりに意欲を燃やす。

 中華料理店や古道具店、喫茶店…。三浦市三崎の下町地区を歩くと、あちこちの店内に、その絵が飾られている。まるで写真のような緻密さがありながら、どこか温かみがある。英国の覆面芸術家バンクシーの作品さながら、傘と一緒にいるマグロの絵が壁にひっそりと描かれる店舗もある。


三浦市三崎の下町地区の中華料理店「牡丹」を描いた作品(高田圭三さん提供)
三浦市三崎の下町地区の中華料理店「牡丹」を描いた作品(高田圭三さん提供)

 描いているのは、横浜市青葉区在住の会社員・高田圭三さん(49)だ。創作は趣味といい、地元の居酒屋、史跡、名所などさまざまなものをモチーフに腕を磨いてきた。

 三浦の絵を描き始めたきっかけは、2年前に仕事で下町地区に滞在したことだった。「お世話になった店の絵を描いてプレゼントしたら喜んでもらえた」

 以来、1、2カ月に一度は三浦を訪れては「三崎は雰囲気や人がよく、おいしい料理屋も多い」と地域の人との交流を楽しみつつ、気になった店や景色などを写真に収め、空いた時間に自宅で描くようになった。描いた市内の店は約50店に上り、城ケ島大橋や三崎港など風景を含めると三浦にまつわる作品は約100点に上る。


三浦市三崎の下町地区の路地を描いた作品(高田圭三さん提供)
三浦市三崎の下町地区の路地を描いた作品(高田圭三さん提供)

 下町地区の商店街を歩く観光客を増やそうと、昨春には絵を活用したA3判のマップも作製。バスロータリーを起点にすごろくのように散策を楽しめる仕様とし、下町地区の喫茶店などに置かれている。中華料理「牡丹(ぼたん)」(同市三崎)は高田さんの三崎での作品モデル第1号で、10点余りが店内に飾られている。店主の溝川利則さん(67)は「三浦のいろいろな場所の絵を見ながら、散策できるようになったら面白い。地元が町おこしにつなげていかないと」と力を込めた。


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