1. ホーム
  2. 話題
  3. 異文化学びおもてなし 五輪会場の藤沢市、ボラ研修進む

異文化学びおもてなし 五輪会場の藤沢市、ボラ研修進む

話題 神奈川新聞  2020年01月29日 05:00

外国人市民会議の委員から異文化について学ぶ五輪ボランティア=藤沢市
外国人市民会議の委員から異文化について学ぶ五輪ボランティア=藤沢市

 2020年東京五輪・パラリンピックの開幕が半年後に迫る中、江の島でセーリング競技が行われる藤沢市は、訪日客らをもてなす都市ボランティアの研修に取り組んでいる。会期中はもとより、大会終了後のレガシー(遺産)として、湘南の観光拠点で多文化共生を実践する市民の育成を目指す。

 同市の都市ボランティア「シティキャストフジサワ」には、1次募集(リーダー候補)158人、2次募集(メンバー)800人、計958人が登録。昨年10月に藤沢の観光や観光案内英語などをテーマにした選択研修をスタートさせた。

 1月18日は、「笑顔・ことば・文化でつながる国際交流」をテーマにした研修を開催。多文化共生のまちづくりを担う同市外国人市民会議の委員15人とシティキャスト65人が少人数のグループに分かれ、委員の母国語や文化、観光地などについて学んだ。

 スリランカ出身の男性委員を囲むテーブルでは、現地の料理が話題に。委員は、油が少なく野菜を多く使い、多種多様な種類があるといったカレーの特徴や、気候、風土を説明。別のグループのベトナム出身の女性委員は、ベトナムコーヒーなどの嗜好(しこう)品や食卓のマナーを紹介した。

 あいさつなど基本的な会話や、日本とは異なる外国の風習についても多くの質問が出された。中国出身の女性委員は「人との距離を取らないことがむしろ敬意の表れ。また、大声でしゃべるのが普通だが、けんかではない」と、ユーモアを交え話した。

 「日本人に話しかけても、言葉が分からないと、ノーノーと後ずさりされてしまう」「会話ができなくても、心を開いて対応すれば、気持ちが通じる」など、外国人とのコミュニケーションの基本についてもさまざまな助言が行われた。

 シティキャストのリーダーを務める70代の男性は「言葉以上に相手に対する共感が大切といった異文化コミュニケーションの原点を再確認した」と感想を述べた。通訳する際の心得などについて講義した桜美林大の荒木晶子教授は「言葉が分からないからといって、物言わぬ日本人の姿勢が外国人にはつらい。アイコンタクトなどをして、とにかく会話を途中であきらめないことが大切」と話した。


シェアする