座間市へ市民から寄贈された旧日本海軍戦闘機「雷電21型」の大型部品を鑑定した航空史家古峰文三さんの講演会(市教育委員会主催)が19日、市内で行われた。大戦末期、地元にあった高座海軍工廠(こうしょう)では128機が生産されたとの米側資料もあるが、大型部品の発見は市内では初めて。約120人の参加者が専門家の解説に耳を傾けた。
寄贈者は市内在住の元教員大矢隆男さん(66)。17日の寄贈式で大矢さんは「叔父が工廠で働いていた。自宅に持ち込まれた経緯は分からないが、座間の歴史を知るきっかけに活用してほしい」と語った。
操縦席前の外板で、長さ約1・5メートル、幅約1メートル、重さは約7キロ。ジュラルミンとアルミの多層構造。