カタール国の王族によるコレクションを日本で初めて紹介。世界各地の古代文化に由来する工芸品117件が「人」「神」「自然」のテーマに沿って並び、古代の人々の世界観を堪能できる。
動物を模した酒器「リュトン」は、豪華な宴会を催したエリート層に好まれたという。ライオンや虎は王権や権力と結び付き、牛や馬は富や豊かさを象徴した。
金製の鹿のリュトンは、表面に施した細かい点刻で毛並みを表現。鹿の口にストローのような注ぎ口があり、背中の開口部から飲み物を入れた。ユニークな形を酒と共に楽しんだ人々の様子が目に浮かぶ。
※2月9日まで。月曜休館。一般620円ほか。JR上野駅公園口徒歩10分。問い合わせはハローダイヤル03(5777)8600。