バスケットボールの第95回天皇杯・第86回皇后杯全日本選手権ファイナルラウンド最終日は12日、さいたまスーパーアリーナで行われ、Bリーグ勢による男子決勝は川崎がSR渋谷に73-78で競り負け、6大会ぶりの優勝はならなかった。SR渋谷は前身の日立東京が優勝した第90回以来、5大会ぶり2度目の制覇を果たした。
SR渋谷は序盤からベンドラメを中心に攻撃し、59─55で第3クオーターを終了。最終クオーターに一時リードを許したが、山内の3点シュートで逆転し、逃げ切った。
Wリーグ勢による女子決勝はJX─ENEOSがデンソーに83─53で快勝し、史上2チーム目の7連覇を果たした。
大会MVPは男子がベンドラメ、女子は渡嘉敷がともに初受賞した。
猛攻に苦戦、半歩及ばず
命運を託された最後の3ポイントシュートを外し、辻がうつむいた。激闘を戦い抜いた選手の視線もさまよう。「73─78」。試合終了のブザーが鳴った。「きょうの試合は自分たちの限界。選手は全部を出し切ってくれた」と佐藤賢次監督。ブレイブサンダースは栄冠にあと一歩、いや半歩だけ及ばなかった。
自慢の足を止められた。序盤から選手を次々と交代し、猛烈な圧力をかけてくる相手にリズムをつくれない。