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まちの話題集め“ネット回覧板” 二宮の住民団体がサイト

話題 | 神奈川新聞 | 2020年1月12日(日) 13:00

二宮町内のイベント情報などを満載したポータルサイト「にのみや地域情報」
二宮町内のイベント情報などを満載したポータルサイト「にのみや地域情報」

 回覧板や掲示板の張り紙が主流だった地域情報を一括してインターネットで閲覧できるポータルサイトの活用に向けた取り組みが、二宮町で始まった。新たなサイト「にのみや地域情報」を立ち上げ、運営するのは住民有志の団体。自治会や老人クラブ、趣味のサークルなどのイベントスケジュールをはじめ地域の話題を満載した“ネット回覧板”を目指し、「町内全域を網羅する情報のプラットホームにしたい」と模索を続ける。

 「緑が丘ゆめクラブが全国老人クラブ大会で表彰」「百合が丘住宅街にカフェがオープン」─。

 9月に始動したサイトの看板コーナー「まちかどブログ」には、5人ほどの住民ライターが日々投稿する。地域イベントのリポートもあれば、住民有志によるホタルの名所復活の活動報告など話題は豊富だ。

 サイトは町おこしに取り組む住民有志の「一色小学校区地域再生協議会」が企画。NPO法人「湘南二宮ITクラブ」が半年間かけて立ち上げ、運営を担う。

 今でも老人クラブや自治会といった草の根の地域情報は、回覧板など紙媒体が主流。それでも、再生協議会の廣上正市事務局長は「若い人や働いている人は回覧板などは見ないし、地域情報が抜け落ちている層。古典的な手法と両立させることで発信力を強化したい」と強調する。

 サイトは、町内の団体がイベントのチラシなどを再生協議会に送り、ITクラブが編集して情報を投稿、スケジュールの一覧表などにまとめる仕組みだ。当面は無料の試用期間とする方向で、イベント情報のほか一部の自治会や地区社会福祉協議会の会報も閲覧できる。

 始動から3カ月、月延べ約2千人が訪問するなど、手応えはまずまず。現在は再生協議会の活動拠点である町北部の情報が中心だが、ITクラブ理事の古矢俊雄さんは「複数の団体のホームページを集めて、地域をまとめる情報発信源としていきたい」と構想を思い描く。

 今後は町内各地域の団体などに働き掛け、情報の充実を図る考え。廣上事務局長は「地域活動に取り組む団体と情報を必要とする人を双方向でつなげたい。町全体のコミュニティー活動を活発にするツールになってくれれば」と期待を寄せている。

 
 

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