準決勝・東福岡戦の前半5分。均衡を破るトライでフィニッシャーの役目を全うしたのがWTB飯塚だ。相手の飛ばしパスをインターセプトし、そのまま左サイドを40メートル独走した。
今大会5試合にフル出場し、チーム最多の4トライ。前回大会9トライの佐々木隼(慶大)には届かなかったが、初の単独優勝の立役者となった3年生は「2年の夏までは、メンバーに入れるなんて思っていなかった」と実感を込める。
主力に定着したのは昨春の全国選抜大会以降。「先が見えない中できついことを頑張って、諦めないで良かった」という同級生の頑張りを、近くで見てきたからだろう。主将のSO伊藤大は「出られなかった悔しさを持って成長してくれたし、頼もしかった」と自分のことのように喜んだ。
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