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優待導入 目指せ会員増  伊勢原市シルバー人材センター

社会 | 神奈川新聞 | 2020年1月5日(日) 15:00

サービスを受けられる店舗や事業所には、「会員優待事業所証」を交付する=伊勢原市シルバー人材センター
サービスを受けられる店舗や事業所には、「会員優待事業所証」を交付する=伊勢原市シルバー人材センター

 伊勢原市シルバー人材センター(同市伊勢原2丁目)は、会員証を提示すれば、市内の店舗や施設で割引などのサービスが受けられる、県内初の会員優待制度を導入した。少子高齢化で受注する仕事が増える一方、政府の旗振りで定年を延長する企業が増え、会員数が伸びない現状を打破するのが目的。併せて制度に協力する事業者も募り、地域活性化にもつなげたい考えだ。

 センターは、退職したものの勤労意欲のある60歳以上の市民に、その希望に沿って、短期間や臨時の仕事を紹介する。その内容は草刈りや植木の手入れ、墓の掃除、大工仕事、包丁研ぎなど多岐にわたる。

 センターが受注する仕事は、増加の一途をたどっている。2013年度は2230件だったが、その後、2219件、2376件、2468件、2496件と徐々に増え、18年度は2724件を数えた。

 半面、登録者数は13年度を境に減少している。

 13年度に1012人だった登録者数は982人、874人、833人と漸減し、17、18年度はともに816人。19年度はやや持ち直し、12月1日現在、837人が登録する。

 センターは減少の背景に、企業の定年延長や再雇用の広がりがあると推測。「このままでは受注増に対応できない」と危機感を強め、独自の制度を考案した。

 制度の対象は市内の食堂、レストラン、スナック、ボウリング場など。7事業所で始まった協力事業者も、12月2日現在で11事業者まで増えた。センターの常務理事兼事務局長の山口譲さん(63)は「会員になって良かったと思ってもらうにはメリットが必要」と説明。「会員増に加え、街中の誘客促進や活性化につなげていきたい」と話している。

 制度への参加を希望する場合は、専用のエントリーシートをセンターに持参するか、郵送する。問い合わせは、センター電話0463(92)8801。

 
 

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