伊勢原市伊勢原3丁目の伊勢原大神宮で2日、新年恒例の「だるま市」が開かれた。県内のだるま店2店が、大小の相州だるまを販売。市内外から訪れた大勢の参拝客らが、境内に並ぶ縁起物を買い求めた。
大神宮によると、だるま市は1年の商売繁盛や家内安全を願い、戦後間もない時期に始まった。高さ12~45センチのだるまが品定めをして購入されると、業者は「家内安全、無病息災、身体健全。健康でありますように」と唱和。「ヨイヨイヨイ」の掛け声とともに火打ち石を鳴らし、だるまに魂を込めた。
毎年訪れている同市桜台2丁目の無職大庭博さん(70)は「家族がみんな健康で、元気に過ごせる穏やかな年になってほしい。1年の始まりにだるま市に来ると、ほっとする」と、だるまを手に笑顔を見せた。
大神宮の宮本佳昭宮司は「昨年は台風15号、19号の災害があり、近所の神社も被災した。今年は大神宮創建と伊勢原村開村400年の節目。平穏な年であるよう祈りたい」と話した。