地域のイベント情報もあれば、“辛口”の議会ウオッチも-。まちづくりをテーマに二宮町で配布されている地域ミニコミ紙「しお風」が、創刊から20年を迎えた。柔らかい内容の地域紙が多い中で、町の財政問題などで歴代の町長も町議もばっさり斬る異色の存在だ。反発にも屈せず執筆を続ける神保智子さん(60)を突き動かすのは、地域を愛する情熱。「1人で突っ走る自分を周囲が支えてくれた」。これからもペンを執り続けるつもりだ。
しお風は「まちづくり工房『しお風』」が発行。年4回発行する8ページの通常号と不定期の臨時増刊を含め、2019年11月の最新号で97号目を数えた。9500部を新聞折り込みなどで町内全域に配布している。
外部ライターのコラム欄を除き、大半の記事を神保さんが手掛ける。最新号では町の新庁舎建設計画を抜本的に見直す独自の代替案を提言した。