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ネット中傷「暇つぶしが人生つぶす」 法規制へ院内集会

社会 神奈川新聞  2019年12月04日 06:00

与野党の国会議員が参加した院内集会=参院議員会館
与野党の国会議員が参加した院内集会=参院議員会館

 インターネット上の人権侵害を防ぐ法律を議員立法で制定しようと、超党派の国会議員でつくる「人種差別撤廃基本法を求める議員連盟」は3日、深刻な被害の現状を学ぶ院内集会を開いた。20年間、ネット上の誹謗(ひぼう)中傷に苦しめられているお笑いタレントのスマイリーキクチさんは「一度書き込まれたら消すのは困難。暇つぶしが人生をつぶす。法規制されるのを願っている」と訴えた。

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 キクチさんが殺人事件の実行犯だというデマが書き込まれたのは1999年。家族への殺害予告まで相次ぐ中、警察は当初「見なければいい」と取り合わなかった。「本当に殺されたら捜査する」という暴言に法の不備を痛感したという。

 「ネットの匿名性を悪用するひきょうな人たちは実名をさらさない限り止められない」が持論のキクチさんは「誹謗中傷する人たちは言論の自由だと主張したが、言論の無法だ」と強調。アクセスを稼ぐデマや差別がビジネスとして横行している現状に「悪質サイトは法律で閉鎖した上で罰を与えければなくならない。ネットは洗脳する力があり、子どもでも見られてしまう」と警鐘を鳴らした。

 集会には与野党の国会議員が参加。2016年成立のヘイトスピーチ解消法の発議者だった矢倉克夫参院議員(公明)はネット上で野放しなままの差別的言動に、「憎悪をあおり、社会を分断するヘイトスピーチは平和を壊す。政治家はその怖さを認識し、なくしていく社会をつくらなければならない。与野党が合意できる法の形を追究していく」と述べた。


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