1. ホーム
  2. 社会
  3. 「刑務所が子どものころからの夢」 新幹線殺傷、犯行動機

「刑務所が子どものころからの夢」 新幹線殺傷、犯行動機

社会 神奈川新聞  2019年12月04日 01:39

横浜地裁小田原支部
横浜地裁小田原支部

 新横浜-小田原間を走行中の東海道新幹線で2018年6月、乗客の男女3人が刃物で殺傷された事件で、殺人や殺人未遂などの罪に問われた無職小島一朗被告(23)の裁判員裁判の第2回公判が3日、横浜地裁小田原支部(佐脇有紀裁判長)であり、被告人質問が行われた。被告は「子どもの頃から刑務所に入るのが夢だった」と犯行の動機を語った。

「自分も殺されるかも」 新幹線殺傷、車掌長語る緊迫現場

 検察側によると、被告は両親との仲が良好とは言えず、祖母宅に引き取られて17年9月には祖母と養子縁組した。事件の半年前には祖母宅を出て、長野県内で野宿生活を送っていた。

 公判で被告は、刑務所や少年院に入る願望をかなえるため、中学生ごろには父親へ包丁やトンカチを投げつけたほか、コンビニで万引を試みたことを明らかにした。16年ごろには自殺願望を抱くようになり、「ホームレスになって餓死するか、精神科に入院するか、刑務所に入るかの3択しかなかった」と振り返った。

 無差別殺人を計画したきっかけには、家出中の18年3月に祖母と交わした電話を指摘。心配する祖母の言葉を絶縁宣言と曲解して受け止めた被告は「餓死ではなく刑務所に入ろうと、心境が変化した」とした。なぜ新幹線を選んだのかに関しては「パッとひらめいた。他の手段は考えなかった」と語った。

 切符を購入する際、2人席の通路側を選んだ理由については「窓際の人を確実に1人殺すことができる」と説明。殺意をもって女性の頭を狙ったが「全然死ななかった」とし、「3人殺すと死刑になるので、2人までにしようと思った」とも話した。

 死亡した男性に馬乗りになって切り付けた際、車掌長からやめるよう呼び掛けられた場面については「まだ生きていたので、構わずガンガンやった」と回顧。現在の心境を聞かれると「刑務所に入れるから、今は自殺願望は全くない」と言い切った。


シェアする