1. ホーム
  2. カルチャー
  3. 東京バレエ団「くるみ割り人形」 舞台装置や衣装一新

12月24日、よこすか芸術劇場
東京バレエ団「くるみ割り人形」 舞台装置や衣装一新

カルチャー 神奈川新聞  2019年11月29日 20:22

「くるみ割り人形」のリハーサルに臨む沖香菜子と秋元康臣(撮影・松橋晶子)
「くるみ割り人形」のリハーサルに臨む沖香菜子と秋元康臣(撮影・松橋晶子)

 東京バレエ団(東京都目黒区)が12月24日、37年ぶりにリニューアルする古典バレエの名作「くるみ割り人形」をよこすか芸術劇場(横須賀市)で上演する。バレエ団の創立55周年に合わせ、舞台装置や衣装を一新。県内出身の出演者が、息の合った動きで見る者を夢の世界に導く。

 クリスマスの夜に少女マーシャが夢の世界を旅する物語。チャイコフスキーの音色に乗せた華やかなバレエは、年末の風物詩の舞台として世界中で愛されている。


「クリスマスシーズンにうってつけの作品です」と話す沖香菜子(左)と秋元康臣=東京都目黒区
「クリスマスシーズンにうってつけの作品です」と話す沖香菜子(左)と秋元康臣=東京都目黒区

 マーシャ役の沖香菜子(29)=横浜市出身=は、少女が成長していく過程を踊りと演技で見せる。「夢の中に入る前のマーシャは7歳。表情やしぐさでいかに少女らしさを表現するかが課題の一つです」と語る。

 くるみ割り王子の役を演じるのは、3歳から小学校高学年までを横須賀で過ごした秋元康臣(31)。「マーシャをさまざまな場所にいざなう案内人のような存在」と、自身の役どころを説明する。

 幻想的な雪の国や、心躍るお菓子の国など多彩な世界が登場する華やかさが魅力の本作。「見せ場は全部」と話す二人は「ストーリー性はもちろん、雪の場面の群舞の美しさや、多様な国々の個性豊かな踊りなどいろいろな楽しみ方ができます」。マーシャと王子の華麗なグラン・パ・ド・ドゥも目が離せない場面の一つだ。


「くるみ割り人形」のリハーサルに臨む沖香菜子と秋元康臣(撮影・松橋晶子)2
「くるみ割り人形」のリハーサルに臨む沖香菜子と秋元康臣(撮影・松橋晶子)2

 バレエ団の母体として1960年に開校した「チャイコフスキー記念東京バレエ学校」の旗揚げ公演が「くるみ-」だったこともあり、バレエ団にとって特別な演目である本作の刷新は原点回帰の意味もあるという。

 64年のバレエ団創立から55年の節目となることし、芸術監督・斎藤友佳理総指揮の下、従来の振り付けと演出に手を加えるほか、装置と衣装は一からロシアで新調。この先50年を見据え、長年のファンを含め大勢の観客に再び親しまれる舞台を目指す。

 「いい意味でちゅうちょなく飛び込んでくる思い切りのよさが魅力です」と秋元が沖を評すると、「踊りだけでなくサポートがすごく上手なので安心して任せられます」と秋元に信頼を寄せる沖。ともにロシアのボリショイ・バレエ学校への留学経験があり共通のバレエメソッドを共有。一つ一つのステップが音にぴたっとはまる息の合った動きで、観客を「くるみ-」の世界へ引き込む。

 「見ている人が物語にどっぷり漬かることができるよう、役に成り切りたい」と意気込む秋元。沖も「子どもから大人までを魅了する作品。まずは自分自身が純粋に舞台を楽しみます」と目を輝かせた。

 午後6時半開演。チケットはS席8千円、A席6千円ほか。5歳以上から鑑賞可能。問い合わせは横須賀芸術劇場電話予約センター☎046(823)9999。本作は12月13~15日に東京公演、同22日に京都公演もある。マーシャ・王子役は沖と秋元のペアを含め、計3組がキャスティングされている。


シェアする