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12月7日、県民ホール
現代に響く「再創造」を 松山バレエ団「くるみ割り人形」

カルチャー 神奈川新聞  2019年11月29日 20:18

くるみ割り人形への思いを語った(左から)本多裕貴、山川晶子、石山亜衣、清水哲太郎=横浜市中区の神奈川新聞社
くるみ割り人形への思いを語った(左から)本多裕貴、山川晶子、石山亜衣、清水哲太郎=横浜市中区の神奈川新聞社

 チャイコフスキー三大バレエの一つ「くるみ割り人形」の松山バレエ団(東京都港区、森下洋子団長)による全幕公演が、横浜市中区山下町の県民ホールで12月7日に開かれる。総代表の清水哲太郎は「東日本大震災をはじめ現代の厳しい状況を作品の背景に込め、時代を超え共感を呼ぶ作品にしたい」と語る。

 魔法によって醜いくるみ割り人形に姿を変えられた王子が、主人公の純粋無垢(むく)な少女クララと出会い、人間に戻って旅する物語。同バレエ団はクリスマス恒例の演目にしている。

 初演から38年目となる本作。脚本や演出などを手掛ける清水は、今も自然災害や戦争で傷付く現代人に届けようと心掛ける。「もともと産業革命や戦争を経て混沌(こんとん)とした時代の作品で、人間精神の美しさと醜さの葛藤が表されている」。それを現代にも通じるものとして「再創造」しようという試みだ。「独り善がりでなく、理想のクララ像に近づけるよう演出している」と、その視線は厳しい。

 クララを演じる山川晶子(川崎市出身)は、彼女の純粋さに「踊ることで浄化される瞬間に出合える」。今回、全幕初主演となる王子役の本多裕貴(横須賀市出身)は「舞台全員の思いをそろえて作品の主題を届けたい」と意気込む。

 午後3時開演。演奏は東京ニューフィルハーモニック管弦楽団。県内でバレエを習う約30人の子どもたちも共演する。1万円-3千円(24歳以下学生は2千円)問い合わせは、松山バレエ団公演事務局☎03(3408)7939。


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