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日本将棋連盟指導棋士五段、本紙将棋担当記者
将棋のはなし(132)砂遊びは人生の縮図?

カルチャー 神奈川新聞  2019年11月07日 18:19


【2019年11月3日紙面掲載】

 ネット対戦サイト「オセロクエスト」で久しぶりに最高レーティングを更新した。伸び悩んでいたのでうれしい。

 棋力向上の要因は、10月9~11日に行われた世界オセロ選手権の動画中継にある。最高峰の戦いを高段者の解説付きでじっくり観戦でき、学ぶものが多かった。特に序盤の考え方が変わった。

 世界選手権を見た直後、実は大きくレートを落とした。これは気にする必要のない現象で、新たな作戦を試している時期には当たり前のこと。最初からうまくいくはずはなく、失敗から学ぶのである。徐々に感じをつかんでいけばレートは戻るので、心配いらない。

 とはいえ、一時的でも負けが込むのはつらい。そんな時、私は幼少期の砂遊びを思い出す。

 砂場で山を作る時、大きくなるとてっぺんをつぶして平らにし、その上に砂を乗せていった。いったん標高は下がるが、土台が広がるので最終的に山は高くなるのだ。

 当時は「人生の縮図だな」と思いながら遊んでいた。というのはさすがにうそ。大人になってからの後付けである。

 偉そうに書いてきたが「囲碁クエスト」は悲惨な成績になっている。小さな山なのにつぶしちゃったので、土台ごとなくなってしまった感じだ。

 囲碁、将棋、オセロの3種競技、トライボーディアン日本選手権は12月7日に迫る。囲碁と将棋が相殺でオセロ勝負なのは分かっているけど、わずかな可能性を求めて囲碁も頑張らないと。


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