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【K-Person】葵わかなさん
笑顔の大切さ実感 役と一緒に成長したい

K-Person 神奈川新聞  2017年10月22日 11:07

葵わかなさん
葵わかなさん

葵わかなさん

 「てんちゃんを演じるようになって笑い上戸になりました」。そう話す柔和な表情は、「わろてんか」のヒロイン藤岡てん=写真=の笑顔そのものだ。

 ドラマは、吉本興業創業者の吉本せいがモデルの一代記。明治後期から昭和の京都や大阪が舞台で、“笑い”をビジネスにしようと奮闘するヒロインの姿が描かれる。


(C)NHK
(C)NHK

 撮影当初は、京言葉を身に付けるのが大変だった。「アクセントのどこに感情を込めるのか悩みました」。多くの人が知る「最も有名な方言」だからこそ、中途半端なものにしたくない。言葉稽古を何回も重ね、今では「京言葉のゆらゆらとした感覚が、私のてんちゃんらしさを引き出してくれていて、京言葉あってのてんちゃんだと思っています」と自信に満ちた笑顔を見せる。

 慶応大に在籍し、役者と学生、二足のわらじを履きこなす。撮影場所の大阪では初めての1人暮らしも体験。「不安な気持ちよりも、楽しみの方が多いです」。私生活でも好奇心旺盛な性格だ。

 「自分ってこんなによく笑う人だったっけ?」。笑顔のてんを演じるうちに、自然とよく笑うようになったことに気がついた。

 「自分が笑顔でいること、まわりが笑顔でいること、今まで考えたことがなかったけれど、てんちゃんに確実に感化されています。笑って年を重ねられるようになりたいです」

 その「笑顔」にも、たくさんのバリエーションがある。てんの繊細な気持ちを、目や口の動かし方、声のトーンなどを意識し、役者として豊かに演じ分けたいと意気込む。

 夫となる北村藤吉役は、同じ県内出身者の松坂桃李が演じる。よく使っていた電車の話題が二人の間に出るなど、“夫婦”で地元トークに花を咲かせているという。

 19歳。「今まで知らないことを、役を通して学んでいるなという感覚はたくさんあります」と目を輝かせる。

 藤吉が泥酔して帰宅するシーンでは、「酔っぱらいを介抱した経験がなかったので最初は戸惑いました」と打ち明けるが、「これも勉強だと思った」と笑う。

 「子育てのシーンでは、赤ちゃんをちゃんと腕に抱いたことがなかったので不安な気持ちもありました。でも、てんちゃんも母親になるのは初めてだし、スタートラインは二人とも同じ。てんちゃんと一緒に私も成長していきたいです」

あおい・わかな 女優。1998年生まれ。神奈川県出身。CMやドラマなどに出演。2378人の応募者の中から、NHK連続テレビ小説「わろてんか」のヒロイン藤岡てん役に選ばれる。

記者の一言
 登場すると、パッと部屋が明るくなった。朗らかな笑顔がすてきで、葵さんの姿に目が癒やされた。「ドラマと同じようにいじわるな人がいたらどうしますか?」という質問には、「いじわるをされた経験があまりないですが、いけずなことをされればされるほど『負けない!』って思います」と答えてくれた。宝塚歌劇団が好きで、東京の劇場にもよく足を運んでいたという。ドラマを通して落語の魅力も知り、「寄席も勉強中です」。はじける笑みで話した。


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