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ノーベル賞の夫支え46年 妻久美子さん「家では物静か」

社会 神奈川新聞  2019年10月09日 21:26

ノーベル賞受賞の知らせを受け喜びを語る妻の久美子さん=9日午後7時半ごろ、藤沢市
ノーベル賞受賞の知らせを受け喜びを語る妻の久美子さん=9日午後7時半ごろ、藤沢市

 「良かったね、おめでとう」

 ノーベル化学賞受賞が決まった吉野彰さん(71)の妻久美子さん(71)は、待ちに待った吉報に次女の大平裕子さん(35)と抱き合って喜びをかみしめた。

 吉野さんから電話があったのは、発表のおよそ20分前。「決まったの?」との問い掛けに、吉野さんは「うーん」と一言。久美子さんは、周囲の騒がしい雰囲気から「ようやく決まった」と確信したという。

 1973年の結婚から40年以上、休日もいとわず出勤する夫を支えてきた。仕事の話を自宅では一切しない夫の研究内容は詳しく知らなかったが、「電池のように見えた充電器のサンプルが、よく茶の間に転がっていた」と振り返った。

 吉野さんは、アルコール類は「何でもござれ」というほどの酒好き。裕子さんの夫と日本酒を酌み交わしながら会話を弾ませることもしばしば。体を動かすことが好きなスポーツマンでもあり、休日などに久美子さんと近所の公園でテニスを楽しんでいるという。

 「外と内ではギャップが大きい人。とにかく家では物静か」。「ごく平凡なサラリーマンの妻」を自認する久美子さんだが、自宅に集まった多くの報道陣を前に夫の偉業に感慨深げな様子を見せた。


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