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酒と涙と男と天ぷら(22)
姫路へ 自分探しの旅人たち

話題 神奈川新聞  2019年06月28日 02:11

 春満開! さっきすごいもの見ちゃいましたよ。関内駅横にある大きな樹が(どうやら杉らしい)ブルッと身震いしたと思ったら、全身がザワッと揺れて白い花粉を煙幕のように吐き出したんです。

 まさに世界不思議発見の瞬間でした。生まれてこの方、こんなの初めて目撃しました。今年は花粉症患者が増えるわけだよね。女の子たちがキャッ! て叫んで逃げましたからね。私も息止めて花粉の煙幕の中を走り抜けましたけど、逆方向へ逃げるべきでした。だって今、顔ぱんぱんにはれて「天ぷらを揚げるハナタレE.T.」になってますもん。

 閑話休題。入学式に入社式、不法入国、入院と、春はフレッシュマンがゲップが出るほど街にあふれ返って、とても新鮮ですよね。私の周りにも垣内君、中谷ちゃんの社長就任、大坊の正看護師合格やらでうれしい話題が目白押しです。私の店もリニューアルオープンしてアッという間に半年が過ぎ、陽気につられて少々気を抜こうかなーと思い始めた直後でした。

 「クールダウンしてる場合じゃないですよ。最近つまらないですよ」「最近、考え過ぎじゃないの。つまんないよ」などと言いたい放題に言ってくれる仲間たちがいたんです。私と本間パパの二頭独裁権力率いる横浜経済研究会(通称YKK)の仲間です。もっとも経済の研究なんぞしてるはずもなく、前身は「よたろー会」という純粋な飲んべぇの集まりでしたが、この名前でFAXが流れてくると、飲みに行くのがバレバレで困るという苦情が殺到し、硬い名前になったんです。


極上フグと松阪牛で地域経済を学んできたという垣内社長(右から2番目)と筆者(右)ら横浜経済研究会の面々。旅の恥はかき揚げ(痛ッ)=兵庫県・姫路城
極上フグと松阪牛で地域経済を学んできたという垣内社長(右から2番目)と筆者(右)ら横浜経済研究会の面々。旅の恥はかき揚げ(痛ッ)=兵庫県・姫路城

 そこのメンバーに「つまらない、つまらない」って言われて、じゃあ、おもしろければいいのかよ! なんて逆ギレしてたら彼らと同じ子どもだものね。そんな訳で「自分発見の旅」へ仲間と一緒に行くことになりました。

 目指すは垣ちゃんの心のフルサト姫路。まずは行きの新幹線で焼酎(しょうちゅう)ボトルを空にして、着いたときにはプチ酔っ払い。そのまま世界遺産のテーマ曲に乗って、姫路城を見学してまわり、いよいよ本日の目玉、瀬戸内の極上フグに舌鼓を打ちました。

 「うっ、うまい! モノが違うわっ!」。そこでもシャンパン、ヒレ酒で垣内社長就任の祝杯を重ね、これで酔っ払いオヤジの完成です。その後、おネーちゃんのいる店を二軒ハシゴして、丑(うし)の刻には気がついたら、ワイン片手に松阪牛を食べていました。これで「極上フグ、松阪牛の酒浸しあえ」が胃の中で出来上がりました。星! いくつかなー?(姫路の皆さん、ありがとう! おいしかったです)

 そして早朝、頭ガンガンで帰りの新幹線に飛び乗り、爆睡したのでした。どぉ? これで俺っておもしろくなった? なーんて最近そんなことを気にするつまらない私です。トホホ…。

(2005.4.17)



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