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【K-Person】多部未華子さん
穏やかで魅力的な鎌倉に住んでみたい

K-Person 神奈川新聞  2017年05月07日 10:50

多部未華子さん
多部未華子さん

多部未華子さん

 鎌倉が舞台のドラマ「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語」(NHK総合、金曜午後10時)で、主人公の雨宮鳩子を演じている。「鎌倉は山も海も近くて、穏やかで魅力的な場所。住んでみたいですね」と笑顔を見せる。

 小川糸の同名小説をドラマ化。鎌倉で小さな文具店を営む祖母・カシ子(倍賞美津子)に育てられた鳩子。愛称は「ポッポちゃん」。けんか別れした祖母の死を機に、8年ぶりに鎌倉に戻って来る。


ドラマの1場面
ドラマの1場面

 カシ子役の倍賞とは、映画「あやしい彼女」(2016年)以来の共演。「初日からけんかするシーンばかりでしたが、倍賞さんだから安心して演技することができました」。近所に住むバーバラ婦人(江波杏子)、男爵(奥田瑛二)ら共演者はベテランぞろい。「登場人物も役者さんも個性的な人ばかりで楽しいです。子役の子もいるので、大家族のよう」と話す。

 物語のキーワードとなるのは、“代書屋”という職業だ。雨宮家は事情があって手紙を書きたくても書けない人々のため、江戸時代から代筆業も請け負ってきた。ペットが死んだ知人へ送るお悔やみ状や、離婚を報告する手紙、きれいな字が書けないなど、さまざまな悩みや事情を抱える依頼人が「ツバキ文具店」にやって来る。

 メールでの簡易なやりとりが多い時代、「依頼人の気持ちになって書く『代筆』という仕事は原作を読んで初めて知りました」。鳩子を演じ、「自分の言葉を手紙で伝えるのは、すごく大事だなと思うようになった」と、手書きの良さを実感した。

 手紙を送りたい相手はなかなかすぐには思い浮かばないが、「最近ドラマで共演した北大路欣也さんが手紙をくださった。ポストカード1枚だったけれど、わざわざこんな若造にと、とてもうれしかったです」と目を細める。

 原作を読んだのは去年の秋。「依頼人には大変なことが起こっているけれど、物語にするとゆるやかで穏やか。鎌倉の景色のようですごくいい雰囲気の本だと思いました」と振り返る。

 原作には鎌倉のカフェや食堂が実名で登場し、鎌倉の食文化の魅力も伝えている。ドラマでも食事をする場面が多々あり、「うなぎはおいしくて感動しました。あと、いなりずしも」と、頬を緩めた。

たべ・みかこ 女優。1989年、東京都出身。
2009年、NHK連続テレビ小説「つばさ」主演。テレビドラマ「デカワンコ」(11年)、「ドS刑事」(15年)など、映画、CMにも多数出演。

記者の一言
 「春苦み、夏は酢の物、秋辛み、冬は油と心して食え」。原作でもドラマでも、祖母のカシ子が書いた季節の標語が台所の壁に貼り付けてある。

 多部さんも季節感は大切にしているという。「お正月はお雑煮、冬至はかぼちゃを食べるとか小さいことですが、できるときは四季を意識して日本の伝統を大切にしています」。海外旅行が趣味。「外国に行くたびに日本の良さを感じて、いつも新鮮な気持ちになります」。最近では、プライベートでニューヨークを訪れたという。

 記者の質問にも言葉を選んで、目を見ながら丁寧に答えてくれた多部さん。西洋美術が好きで、美術館にもよく足を運ぶそう。アンティークなど古いものが好きなのかと思い尋ねると、「ビンテージショップにも行きますが、新し物好きです。ははは」とチャーミングな笑顔が印象的だった。


多部未華子さん
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